私の病名は双極性障害である物語

双極性障害と共に生きなけばならない日々を振り返りつつ、向き合って生きていく現状と精神病への未だに残る偏見について問題提起もしていけたらと思います。

演劇部 3

私が高校1年の終わり頃、2年生の男子M先輩と3年生の女子K先輩が付き合っていることを知った。それ位だったら普通なんだけど、なんと、K先輩が妊娠したってこと。

二人とも、真剣に結婚するつもりだったし、二人の両親とか、先生とかどうなったのか知らないけど、結局二人は高校を卒業して結婚した。

その後の二人には会ったことはないけれど、あの時の子どもが成人した頃、離婚したそうだ。K先輩は割と早く再婚したみたい。

昔から小悪魔的な美人だったからな。それに比べて、M先輩はどちらからと言うとあまり気が利くタイプではなかった。

私はと言えば、恋には程遠く、男っぽいと思われていて、女子に人気があった。

剣道部の主将には恋に破れ、次に好きになったのは、世界史の先生だった。

いや、世界史が好きだから、先生を好きになったのかも知れない。

 

この頃、子猫を拾った。川に捨ててあったのを小学生の子たちが拾って騒いでいた。

濡れそぼって、弱弱しかった。

私はその子猫を家に持ち帰り、ケーキの箱に入れておいた。しばらくして見ると、ふわふわの小さな子猫に変身していた。

その日はカボチャの煮つけだったので、それをやると食べていた。

母を説得して飼ってもいいと許して貰った。子猫の名前はルカとした。