新教宗教の中で、壊れていく私
小さい頃から、母や祖父、祖母曾祖母は新教宗教の信者だった。
とりあえず、T教としておこう。
父は婿であったが、何故か信者にはなっていなかった。
毎週水曜の午後7時から近くの信者が集まってきて、集会が始まる。
お祈りをし、懺悔をし、最後にまたお祈りをして終わる。後は少し雑談をして9時頃終わる。
しかし、高校1年生になった時、教団の出している本を読んだ。
母達はただ、出版したから買っただけで読んではいなかった。
5冊ほどだったと思う。毎月出しているものは、信者が書いていて、教団をほめちぎっているもので、つまらんものだ。
前者の5冊ほどを読んでみると、矛盾が一杯あった。例えば、魂は一定だと唱えているが、人口は増えている。教祖の孫が教団を継いでいるが、教祖は孫は26で結婚すると予言していた。しかし孫は既に30を超えても独身だ。結婚は結魂と書く。合掌は合正。信仰は神行。ほぼダジャレだ。
母に話をして、私はこの宗教をやめると宣言した。母も説得したが、私を留める説得力はなかった。こうして、毎週水曜の集会には出なくて済むようになった。
しかし、離れにいた私の部屋へ父がやって来て、虐待が始まった。
最初は祖父が父に嫌味を言った時だけだった。やがてエスカレートして、毎週水曜に
何もしていない私に殴る蹴るの暴力が始まった。この虐待は高校卒業するまで続いた。